coLinux on Windows Vista
2年前にWEB+DB vol.40の伊藤直也氏の記事を読んで以来、一度はcoLinuxを試してみようと思っていましたが、当時coLinuxの敷居が高く思えた(少なくともではない)ことや、VMwareのほうが魅力的だったこともあって、これまでスルーしてました。
ところが、最近になってVMwareに魅力を感じなくなってきて(PlayerのTools未収録化、ServerのWebコンソールの使いづらさなど)、WindowsとLinuxをよりシームレスに操作できる環境が欲しくなったので、coLinuxを試してみることにしました。
今回は、coLinux + Fedora 10 をWindows Vistaにインストールしてみようと思います。
[coLinuxのインストール]
http://www.colinux.org/snapshots/から最新の安定版をダウンロード。
現在の最新版は、stable-coLinux-20090415.exe(ver 0.7.4-rc2)。
インストーラを管理者として実行。途中の「Choose Components」では、
・Bridged Ethernet(WinPcap)
・Root Filesystem image Download
のチェックをはずす(Root FilesystemはDebianやGentooを選択する場合にチェック)。インストール先はデフォルトのまま。インストール途中に警告が出るが、インストールを選択して先に進む。
[Filesystem imageのインストール]
http://sourceforge.net/projects/colinux/files/から、好みのディストリビューションのイメージをダウンロードしてくる。ここではFedora10をインストールするので、Fedora-10-20090228.exeをダウンロードした。
上記のファイルを実行すると、destination folder(インストール先)を聞いてくるので、入力する。今回は、
C:\coFedora
としてインストールした(これには少し時間がかかる)。インストール完了後、C:\coFedora内を見てみると、start-Fedora-10.batというファイルがあるので、これを以下のように編集する。
cd "C:\Program Files\coLinux\" colinux-daemon.exe kernel=vmlinux initrd=initrd.gz mem=256 cobd0="C:/coFedora/Fedora-10.img" cobd1="C:/coFedora/swap.img" root=/dev/cobd0 eth0=tuntap ro
もしイメージをCドライブ以外にインストールした場合には、ファイル先頭に「C:」という行を追加しておく。
変更後、このバッチファイルを実行してcoLinuxを起動してみる。途中で以下のような警告が出る場合があるが、そのときは「ブロックを解除する」をクリックする。
coLinux上のFedora(以後、coFedora)が起ち上がると、コンソールにログインプロンプトが表示されるので、rootと入力してEnterを押すとログインできる。rootのパスワードはまだ設定されていない。
coLinuxが動作することが確認できたら、とりあえずシャットダウン。コマンドは
# shutdown -h now
シャットダウンが完了すると、コンソールに
System halted.
と表示されるので、コンソールの「File」メニュー内の「Quit」をクリックする。これでコンソールとコマンドプロンプトが終了する。
| 固定リンク
「coLinux」カテゴリの記事
- XmingをインストールしてGUIアプリを使う(2009.09.15)
- coLinuxをWindowsサービスに登録する(2009.09.11)
- coLinuxにPuTTYからSSHでアクセスする(2009.09.10)
- coLinuxのネットワーク設定(2009.09.09)
- coLinux on Windows Vista(2009.09.08)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント