coLinuxをWindowsサービスに登録する
coLinuxを毎度バッチファイルから起動するのは面倒なので、Windowsサービスとして登録してバックグラウンドで立ち上がるように設定します。
その前に、今までバッチファイルから起動していたのをconfファイルから起動するようにしておきましょう。confファイルというのは、バッチファイル内の「colinux-daemon.exe」以降の記述を書いておくファイルで、coLinuxのインストールディレクトリ内に置いておき、コマンドプロンプトから起動するときに使用します。以前はconfファイルの記述にXMLを使用していたのですが、今ではテキスト形式になったおかげで楽になりました。
では、さっそく作業を開始します。
[coLinuxをconfファイルから起動できるようにする]
まず、以下の内容(つまりバッチファイルに書いてある設定)を記述した「coFedora.conf」を作成し、coLinuxのインストールディレクトリ内に配置する。
kernel=vmlinux initrd=initrd.gz mem=256 cobd0="C:/coFedora/Fedora-10.img" cobd1="C:/coFedora/swap.img" root=/dev/cobd0 eth0=tuntap,,00:ff:bd:29:80:00 ro
eth0のところには上記のようにcoLinuxのeth0に対応したMACアドレスを書いておく。これを書かないと、サービスから起動したときに何故かeth0が認識されなくなってしまう(バッチファイルやコマンドプロンプトから起動するときは書かなくても認識される)。なので、事前にcoLinux内で「ifconfig」コマンドを実行し、MACアドレスを調べておくこと。
配置したら、次のようにして一度コマンドプロンプトから起動できることを確認しておく。
C:\Program Files\coLinux>colinux-daemon.exe @coFedora.conf
[coLinuxをWindowsサービスに登録する]
起動が確認できたら、いよいよサービスに登録。次のコマンドを実行する(ダブルクォーテーション内に任意のサービス名を入れる)。
>colinux-daemon.exe @coFedora.conf --install-service "coLinux"
なお、Vistaの場合はコマンドプロンプトを管理者権限で起動して上記のコマンドを実行する。サービス登録に成功すると次のように表示されるはずである。
C:\Program Files\coLinux>colinux-daemon.exe @coFedora.conf --install-service "co Linux" Cooperative Linux Daemon, 0.7.4 Daemon compiled on Wed Apr 15 18:59:08 2009 daemon: installing service 'coLinux' daemon: service command line: "C:\Program Files\coLinux\colinux-daemon.exe" @coF edora.conf --run-service "coLinux" daemon: setting restart options daemon: service installed.
成功したらサービスを開始してcoLinuxを立ち上げてみる。方法は以下ようなコマンド
net start "coLinux"
から起動するか、「コントロールパネル」 → 「管理ツール」 → 「サービス」を開いて、登録したサービス名を右クリックして「開始」をクリックする。
サービスを開始してcoLinuxが立ち上がること(バックグランドで起動するので、コンソールは表示されない)と、ネットワークがつながること(eth0が認識されていること、SSHで接続できること)を確認しておく。問題なければ「サービス」でサービス名のプロパティから自動起動に設定しておく。なお、登録したサービスを削除するには次のようにする。
>colinux-daemon.exe --remove-service "coLinux"
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