TeX

2009/02/25

TeXclip

PowerPointに数式を載せるなら、数式エディタではなくTeXを使いたい。

以前はTeXPointという便利なソフトがフリーで公開されていましたが、現在ではシェアウェア化しているので、残念なことに無料で使えません。

あきらめて数式エディタで書こうかと思っていましたが、TeXclipというWebアプリが公開されているのを見つけたので、使ってみることにしました。

使い方はWebページ内のエディタにTeXで数式を入力し、「Generate Image」ボタンをクリックするとTeXが解釈されて数式が表示されます。例) Navier-Stokes方程式

Nseq_3

このボタンの下には「Download as EPS」というリンクがあり、クリックすると数式をEPS形式でダウンロードできますが、数式を直接右クリックすればPNG形式でダウンロードできます。

TeXclipはネット接続環境が無ければ使えませんが、ローカルにTeX環境をセットアップしなくても気軽に使えるので、私としてはTeXclipのほうが使いやすいです。

Link:TeXclip

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2008/12/26

Fedora 10のTeX Liveで日本語TeX・・・その2

パッケージをインストールする以外、得に設定することは何もない。Fedora 8から比べれば実に優秀である。

1.インストール

以下のようにしてTeX関係をまとめてインストールする。

# yum install texlive* xdvik xdvipdfmx

# mktexlsr

次にビューワもインストールしておく。(PDF閲覧のためにAdobe Readerもインストールしておくといい)

# yum install gv gsview

これだけで日本語TeXできるようになる。

2.コンパイル、変換等

基本的にFedora 8のころと変わらない。

  • コンパイル : platex   ex) $ platex sample.tex
  • 日本語DVIの表示 : pxdvi   ex) $ pxdvi sample.dvi
  • DVIからPSへの変換 : pdvips   ex) $ pdvips sample.dvi > sample.ps
  • DVIからPDFへの変換 : dvipdfmx   ex) $ dvipdfmx sample.dvi

こんなに簡単なのに何故今まで出来ない出来ないと喚いていたのかというと、

"TeX LiveはUTF-8に対応している"

という誤解が原因。以前どこかで"TeXはUTF-8に対応するようになる"というような文面を見かけて、新しいTeXディストリビューションであるTeX Liveは当然UTF-8に対応しているのだろうと思っていた。しかし、実際には対応しておらず以前EUC-JPで編集する必要がある。

UTF-8で編集した後、nkfなどでEUC-JPに変換することになるだろうが、Emacs編集する場合、この作業の手間を省くことができる。

(modify-coding-system-alist 'file "\\.tex\\'" 'euc-jp)

これを.emacsに書いておけば.texファイルを新規作成するときに文字コードeuc-jpでEmacsを立ち上げることができる。

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2008/12/24

Fedora 10のTeX Liveで日本語TeX

今までFedora 10標準のTeX Liveではなく、ptexliveをインストールしてFedora 10で日本語TeXをできるようにしようと思っていたが、なんか標準のTeX Liveでもいけそうな気がしてきた。

むしろptexliveの分かりにくい説明とリンクのたらい回しのほうが余程イライラしてくる!

・・・とりあえずTeXでやりたいことを挙げておく。

  • 日本語で書いた.texをコンパイルできるようにする
  • DVIで日本語を表示できるようにする
  • DVIをPSに変換できるようにする
  • DVIをPDFに変換できるようにする
  • jsarticleを使えるようにする

Fedora10で日本語TeXできるようになればFedora 10をメインにできるゼ!

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2008/09/15

Fedora 8でdvipdfmxの最新版dvipdfmx-20080607を使う

8月にdvipdfmx-20080607をインストールしたときは

** ERROR ** Could not find encoding file "H"

というエラーが出てPDFに変換できず、Webで紹介されている対処法を試しても解決できなかったのでdvipdfmx-20071115をインストールして使っていたけど、このdvipdfmxはEPSファイルを添付すると

*** WARNING:25 memory objects still allocated

というような警告を出してくる。

これはdvipdfmx-20071115のバグだと思うので、もう一度dvipdfmx-20080607のインストールに挑戦。

1.まずはDVIPDFMx PROJECTからdvipdfmx-20080607.tar.gzをダウンロード。

2.インストール

$ tar zxvf dvipdfmx-20080607.tar.gz

$ cd dvipdfmx-20080607

$ ./configure

$ make

# make install

このままでは日本語文書を変換できないので

# ln -s /usr/share/ghostscript/8.61/Resource/ /usr/local/share/texmf/dvipdfmx/
(20071115ではディレクトリがdvipdfmだが、20080607ではdvipdfmx)

===Webでこういうやり方も紹介されていたので以下も追加===

# ln -s /opt/Adobe/Reader8/Resource/ /usr/local/share/texmf/dvipdfmx/AdobeResource
(名前が重複するので)

# ln -s /opt/Adobe/Reader8/Resource/CIDFont /usr/local/share/texmf/dvipdfmx/

# ln -s /opt/Adobe/Reader8/Resource/CMap /usr/local/share/texmf/dvipdfmx/

# mktexlsr

ここまでが8月にやったこと。このままでは

** ERROR ** Could not find encoding file "H"

が出て変換できない。

3.対処

# ln -s /usr/share/ghostscript/8.61/Resource/CMap/ /usr/share/texmf/fonts/cmap/

# mktexlsr

としてみた。(/usr/share/texmf/fonts/cmap/の中身を見てみたら空っぽだった)

そしたら、

** ERROR ** Could not find encoding file "H"

は出ずに変換できるようになり、EPS画像ファイルを添付したファイルを変換するときでも

*** WARNING:25 memory objects still allocated

と警告されなくなった。

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2008/09/14

dvipdfmxを実行すると警告される

Fedora 8にdvipdfmx(dvipdfmx-20071115)をインストールして使っているのだが、こんな警告をされることがある。

** WARNING ** Too thin line: height=1 (1.52018e-05 bp)
** WARNING ** Please consider using "-d" option.

この警告は"-d"を使えと言っているので、とりあえず

$ dvipdfmx -d 5 file.dvi

とすると警告されなくなる。

他にも、EPSファイルを添付したファイルを変換するときに

*** WARNING:25 memory objects still allocated

というなんとも危なっかしい警告を出してくる。(「"still"じゃねーよ!」と言いたくなる)

一応PDFを作成することはできるけど、警告を出されたままじゃ気持ち悪い。

[追記]

1つ目の警告の原因はascmac.styらしい。対処法は上述の -d 5 とするしかないようだ。

2つ目の警告は恐らくdvipdfmx自身のバグだろうから別のスナップショットをインストールしてみようと思う。

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2008/09/13

Fedora 8でjsarticleを使えるようにする

Fedora 8のLaTeXでjsarticleを使えるようにするメモ。(RPMもあるようだけど、古いから手作業でインストールする)

1.必要なものを揃える

奥村さんの「pLaTeX2e 新ドキュメントクラス」から「jsclasses-080218.zip」(現時点の最新版)と「jis-tfm.zip」をダウンロードしてくる。

2.インストール

==========jsclassの追加==========

# mkdir /usr/share/texmf/ptex/platex/jsclass

# cp ./jsclasses-080218.zip /usr/share/texmf/ptex/platex/jsclass/

# cd /usr/share/texmf/ptex/platex/jsclass/

# unzip jsclasses-080218.zip

# rm jsclasses-080218.zip

==========jisフォントの追加==========

# cp ./jis-tfm.zip /usr/share/texmf/fonts/tfm/ptex/

# cd /usr/share/texmf/fonts/tfm/ptex/

# unzip jis-tfm.zip

# rm jis-tfm.zip

これだけでjsarticleのファイルをplatexでコンパイルできるようになるけど、できたDVIファイルをpxdviで開くと日本語が表示されない。エラーメッセージを読むと、どうやらフォント関係のようだったので次のようにして対処。

==========さらにフォントを追加==========

$ wget ftp://ftp.ascii.co.jp/pub/TeX/ascii-ptex/jvf/jis.tar.gz
$ wget ftp://ftp.ascii.co.jp/pub/TeX/ascii-ptex/jvf/morisawa.tar.gz

$ tar zxvf jis.tar.gz
$ tar zxvf morisawa.tar.gz

# cp jis/tfm/ptex/* /usr/share/texmf/fonts/tfm/ptex/

# cp morisawa/tfm/ptex/* /usr/share/texmf/fonts/tfm/ptex/

# cp morisawa/tfm/dvips/* /usr/share/texmf/fonts/tfm/ptex/

# cp jis/vf/* /usr/share/texmf/fonts/vf/ptex/

# cp morisawa/vf/* /usr/share/texmf/fonts/vf/ptex/

これをやったらpxdviでちゃんと表示された。

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2008/08/01

dvipdfmxでDVIファイルをPDFに変換できた。

やっとFedora 8でdvipdfmxを使うことができた(1日使っちゃった・・・)。

結局は最新版(dvipdfmx-20080607.tar.gz)をアンインストールして、DVIPDFMx PROJECTのsnapshotのアーカイブからdvipdfmx-20071115.tar.gzをダウンロードしてインストールした。

アーカイブを適当なところにおいて、

$ tar zxvf dvipdfmx-20071115.tar.gz

$ cd dvipdfmx-20071115

$ ./configure

$ make

# make install

これでインストールできる。さらに日本語文書を変換するために

# ln -s /usr/share/ghostscript/8.61/Resource/ /usr/local/share/texmf/dvipdfm/

===こういうやり方もあるらしい===
# ln -s /opt/Adobe/Reader8/Resource/ /usr/share/texmf/dvipdfm/

# mktexlsr

とする。これで日本語文書もちゃんと変換できるようになる。

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2008/07/31

dvipdfmxをインストールしてみたのだが

THE DVIPDFMx PROJECTからdvipdfmxの最新版のソースをダウンロードして、Fedora 8にインストールしてみたのだが、

dvipdfmx Could not find encoding file "H"

ってエラーがでる・・・

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2008/06/05

LaTeX2HTMLで数式を表示するには

この前、LaTeX2HTMLをインストールしたものの、数式が表示できなくて嬉しさ半分でしたが、とりあえず数式を表示する方法がわかったのでメモ。

まず、/usr/share/latex2html/にあるdot.latex2html-initをホームディレクトリにコピーしてくる。

cp /usr/share/latex2html/dot.latex2html-init  ~/.latex2html-init

次にコピーした.latex2html-initを編集する。設定ファイルの最後のほうが

}
#Additional Parts
$LATEX = 'platex';
$DVIPS = 'pdvips';
1;      # This must be the last line

となるように、真ん中の3行を追加します。(これは私のFedora 8場合。恐らく普段使っているコマンドにしておけばいいと思う)

編集後にlatex2htmlを実行すると、いちおう数式は表示されるようになりましたが、ちょっと怪しい。(数式に下線がついたりする)

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2008/05/29

TeXをHTMLに変換する

TeX文書をHTMLに変換するには「LaTeX2HTML」でできるようです。(注:私が試した限りでは、文章はHTML化されましたが、数式を変換することはできませんでした)

Fedora 8ではパッケージ名が「LaTeX2HTML」、CentOSでは「latex2html」となっています。

# yum info LaTeX2HTML
Installed Packages
Name   : latex2html
Arch   : noarch
Version: 2002.2.1
Release: 6
Size   : 11 M
Repo   : installed
Summary: LaTeX ドキュメントを HTML に変換する
Description:
LATEX2HTML is a convertor written in Perl that converts LATEX
documents to HTML. This way e.g. scientific papers - primarily typeset
for printing - can be put on the Web for online viewing.

LATEX2HTML does also a good job in rapid web site deployment. These
pages are generated from a single LATEX source.

まだ、詳しい使い方は分かりませんが、基本的な使い方は

$ latex2html test

です。(testはtest.tex)実行すると、入力したファイルと同じ名前のディレクトリが作成され、その中にHTMLが作成されています。

Link:latex2html 入門

なぜ、TeXをHTMLにしたかというと、気まぐれです。やってみたかったから。

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